上品で優しい輝きを放つパール。
身に着けるほど女性を美しくすると言われており、不動の人気を誇る宝石です。
ひとくちにパールといっても、淡水パールやコットンパールなど色々な種類があり、なんとなくはわかるけど詳しくは知らない・・・という方も多いはず。
そこで代表的なものをまとめておきたいと思いますので、ぜひパールアクセサリー選びにお役立てください。
また、本真珠の価値の見極め方やお手入れ方法についてもポイントをご紹介します。
本真珠とイミテーション
現在流通しているパールには、大きく分けると「本真珠」と「イミテーション」があります。
本真珠は二枚貝が体内で作りだした生体鉱物(バイオミネラル)で、イミテーションのものはコットン(綿)や貝、ガラスをもとに加工して作られたものです。
本真珠についても「天然」と「養殖」がありますが、天然ものは非常に貴重で、市場に出回る本真珠の9割以上が養殖のものです。
本真珠(9割以上が養殖)
海水パール(海水真珠)、淡水パール(淡水真珠)※ウォーターパールとも呼ばれる。
イミテーション
コットンパール、シェルパール(貝パール)、ガラスパール、プラスチックパール
イミテーションといっても、近年人気のコットンパールなどはそのナチュラルな風合いや軽さなど本真珠には無い良さもあり、シーンに合わせお好みで楽しまれると良いと思います。
海水パールと淡水パールの違い
海水に生息する貝(アコヤ貝、白蝶貝、黒蝶貝など)からできるパールを海水パール、
淡水に生息する貝(ヒレイケチョウガイなど)からできるパールを淡水パールといいます。
どちらも本真珠と呼ばれるパールです。
それぞれのパールには特徴があり、お好みや予算に応じて選ばれると良いでしょう。
アコヤ真珠
7~8ミリのサイズが主流。日本特有の四季が真珠の質にも影響し、海外産の華やかな光沢に比べ
透明感のある繊細な輝きが特徴。特に高品質のものは「花珠真珠」と呼ばれる。(専門機関による鑑別が必要)
白蝶真珠
大きな貝からとれる大振りのパールが魅力。20ミリ近いサイズのものもある。
ホワイト系とゴールド系の色味があり、養殖期間が長いため真珠層が厚く、深みのある光沢が特徴。
黒蝶真珠
神秘的な黒色のパール。黒色といってもグリーン系、レッド系、グレー系と色味は様々。
サイズは10ミリ前後が主流。
淡水真珠(淡水パール)
ひと昔前までは淡水真珠といえば小粒で色も形もバラバラで質が低めのものが多かったが、技術革新が進み、アコヤや白蝶真珠と見間違うほど高品質なものも。
一つの貝から多数の真珠がとれるので、本物の真珠でありながら価格が安価であることが特徴だったが、品質向上に従い価格もアップしてきている。
質の良い真珠を見極めるポイント
本真珠だとしても、その品質は様々。
同じ種類の真珠だとしても、品質の差で大きく値段が変わってきます。
質の良し悪しを見極めるポイントがいくつかあるので、知っておくと購入する際の参考になるかと思います。
光沢
真珠の価値で一番重要なのが光沢(照り)です。貝が作り出す真珠層と呼ばれる層が厚く、きれいに巻かれているものほど奥行きのある真珠独特の美しい光沢がでてきます。
まるで鏡のように周りの景色をシャープに映しこむほどの光沢をもつ真珠は、高品質として高い値がつきます。
逆に真珠層が薄いなど、質がさほど高くない真珠の場合は、映り込む景色はぼんやりとして、深みのない輝きとなります。
同じサイズや種類の真珠でも、この光沢の差で価格にも大きな差がでてきます。
サイズ
大粒のものほど価値が上がっていきます。特に10ミリ近くなってくると、1ミリ大きくなるだけで価値は倍ということも(照りや傷などほかの条件が良い場合)
形
基本的に真円(ラウンド)に近いほど高く取引されていますが、ゆがんだ形のバロックやドロップ型なども自然にできた形を楽しむことができるので人気があるようです。
お好みやシーンに合わせて選ばれると良いと思います。
傷、縞、突起
真珠は天然のものなので多少の傷はつきものです。小さな突起があったり、真珠を一周囲うような溝(縞)があったりもします。
それらが少ない真珠ほど価値は高くなります。
真珠のお手入れ方法
貝が体内で作り出す真珠は、他の宝石と比べ大変デリケートです。
金属との摩擦は特にお気をつけください。
炭酸カルシウムの結晶とタンパク質でできているため、酸や熱にも弱いです。
ご使用後は柔らかい布で丁寧に拭いて汗や汚れをとり、直射日光のあたらない場所に保管してください。
日が当たるところや汚れたまま放置すると、変色したり表面が傷んでくることもありますのでお避けください。
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